時計は
動くのをやめ
奇妙な晩餐は
静かに続く
何かを
脱がすように
もうそろそろ
口を閉じて
分かり合えてる
かどうかの答えは
多分どこにも無い
それなら
身体を寄せ合う
だけでも
優しいものは
とても恐いから
泣いてしまう
貴方は優しいから
誰にも傷が付か
ないようにと
ひとりでなんて
踊らないで
どうか私と
ワルツを
この冬が
終わる頃には
凍った鳥達も
溶けずに落ちる
不安で
飛べないまま
あとどれだけ
歩けるのだろう
きっと貴方は世界の
果てへでも
行くと言うのだろう
全ての
温度を振り払い
ながら
失う時が
いつか来る事も
知っているの
貴方は悲しい程
それでもなぜ
生きようとするの
何も信じられ
ないくせに
そんな寂しい
期待で
優しいものは
とても恐いから
泣いてしまう
貴方は優しいから
誰にも傷が
付かないようにと
ひとりでなんて
踊らないで
不思議な炎に
焼かれているのなら
悲鳴を上げて
名前を呼んで
一度だけでも
それが最後でも
誰にも傷が
付かないようにと
ひとりでなんて
踊らないで
そして私と
ワルツを
どうか私と
ワルツを