十二今日超えて
果ては夢か幻か
さあさ今宵お聞かせ
給うのは
修羅と散る物語
浅き夢見し
うたた寝の中で
人の定めは
かくも果敢無きもの
己が刀七つ花
相容れぬは赦すまじ
この世はうたかた
流るるままに
十二酔いもせず
見るは夢か幻か
さあさ誰も彼もが
手を叩く
あなうつくし仇桜
夜明けに散る
とも知れず
勝つも負けるも
時の運ならば
覚悟を決めて
いざ推して参れ
人は流れて何処へ行く
涙流れて何処へ行く
君よ哀しと想うても
今日を限りと決めた
命よ
知らぬが花恋心
叶わぬなら嗚呼いっそ
この世はうたかた
流るるままに
十二今日超えて
見るは鬼か人の子か
さあさ得手も
不得手も手を叩け
あら楽しや花の宴
湖面の月さえ捉う
浅き夢見し
うたた寝の中で
人の定めは
かくも果敢無きもの