貨物列車が通り
過ぎてく
がたんごとん
という音が
さあ教室の
窓ガラス
揺らしたらもうすぐ
あと1分で
チャイムが鳴り
僕らは自由に
なれるんだ
もう
下校タイム
さっさと出て行こう
真っ青な空
夏の匂い
校庭を走り抜け
駐輪場停めてた
自転車漕ぐんだ
君より先に先に
着きたい
待ち合わせ場所の
あの丘へ
今まで僕が
負けてるし
どっちが好きか好きか
競争
今日こそ
意地を見せてやる
そう思って来たんだ
2人の放課後レース
急勾配の坂を上って
小さな教会を曲がれば
さあ目前だ
ひまわりが
揺れている斜面
リストウォッチを
ちらりと見て
陽射しに
祝福されようか
もうウイニングラン
後ろ気にしながら
恋はいつだって
勝負なんだ
女子には負けられない
弾む息も
汗だって
本気の証さ
君より先に先に
着きたい
いつからかムキに
なっていた
記録をつけ始めたよね
どっちが早く早く
来るかって
愛しさ試すLoyalty
ずっと負け越して来た
屈辱放課後レース
君より先に先に
着きたい
待ち合わせ場所の
あの丘へ
今まで僕が負けてるし
どっちが好きか好きか
競争
今日こそ意地を
見せてやる
そう思って来たんだ
2人の放課後レース
君より先に先に
着いたよ
自転車を僕は
押しながら
目指したゴールの
ベンチへ
ところが君が君が
いたんだ
笑顔で僕に投げキッス
私の方が好きよ
余裕の恋人
レース