ただ儚き
愚かな身じゃの
恥を捨てて
何を望むか
ああ堪え難い
想い宿して
強き意思を
見せてみるがよい
偶さかに
出逢うをかしき縁
月に免じて
教えてやろうぞ
恋の作法も知らず
妾を求める
愚かなその勇気
嫌いではないのう
お主のその笑顔
見ているだけで
胸が高鳴ってく
何故なのじゃ
何故なのじゃ
敢えなく散って
ゆくことさえも
畏れないで
天を望むか
高望みも
良いところじゃが
甲斐も無きは
ちと哀れかのう
穢れた此の世に
光を落とす
月に免じて
叶えてやろうぞ
熱き想いのままに
妾を映した
赫灼たる瞳
宝と申すか
お主のその笑顔
見ているだけで
胸が高鳴ってく
何故なのじゃ
何故なのじゃ
月のあかりだけが
二人を包んで
心までも照らし
隠してはおれぬ
恋の作法も知らず
妾を求めて
抱きしめるがよいぞ
さぁよきにはからえ
お主といるだけで
幸せなのじゃ
素直になってく
秘密じゃぞ
秘密じゃぞ