瞬きをするたび
切り取る
照れた笑顔を
すねた顔を
切り取る瞳の
シャッターで
世界中のどんな
カメラにも
負けないあたしの瞳は
あなたを写す機能では
きっと世界で一番だよ
70億のその中で
特別なのは一人だけ
ちょっと
失敗な表情でも
不思議と愛おしく
写るの
ふっと消えそうな
当たり前が
一番大切だって
気づいたら
揺れるファインダー
越しに
あなた
あぁうれしくて
瞬きをするたび
切り取る
照れた笑顔を
すねた顔を
ほらまた今
焼き付いたよ
この胸に
刻んでいきたい
優しいその声
触れた肩の熱も
切り取る瞳の
シャッターで
世界中のどんな
カメラにも
写せないものが
きっとあって
あなたが上手に隠した
弱音や小さなため息
無理に笑顔作らないで
がんばってるの
知ってるよ
あなたがすぐに
無理をして
がんばりすぎることも
知ってる
真夜中すぎ
明かりもれる
ドアの向こう
きっと戦ってる
霞むファインダー
越しに
あなた
ずっと忘れない
いつもすぐそばで
見つめてる
握った拳もにじむ涙も
ほらねぇ
ひとりじゃないんだよ
この胸に
刻んでいくから
確かな足跡
凛とした背中を
あたしだけの
シャッターで
心のアルバム
積み重なって
いくページ
あなたの心にあたしが
写っていますように
100年後の未来なんて
大げさだよって
笑うから
言わないけど
願いながら
瞬きをするたび
切り取る
照れた笑顔を
すねた顔を
ほらまた今
焼き付いたよ
この胸に
刻んでいきたい
優しいその声
触れた肩の熱も
切り取る瞳の
シャッターで