遠くへと
旅をする
君がくれた
欠片は
地上へと
流れ着く
眠る星の夢
僕は
耳にあてて
目蓋を閉じる
始まりの音
君の場所まで
辿り着くかな
持ち主を
失って
錆てしまう
欠片を
拾っては
捨てられず
宝物にした
僕は
霧の街を
出られやしない
さよならの音
君の場所まで
辿りつくよ辿りつく
眠る君の夢の果てで
そう
記憶の中で共に
旅をして
ここにいるよ
ここにいるから
いつでも
空に
空に
体を失い
それでも命は
繰り返し
混ざり合い
毀れ落ち
旅をする
遠くへと
旅に出た
君がくれた欠片