私が小さな
嘘をつくのは
あの人に
嫌われたく
ないから
ほんとの私を
見せてしまうと
幸せが
きっと
いなくなるから
真っ赤な嘘と
人は言うけど
私のは
薄い水色泪色
だから
この辛い
嘘を
許して
嘘を
許して
そんなにいけない
ことなのかしら
女なら
誰も夢は見たいわ
いつかは終わると
わかっていても
紫陽花の
花が
せめて散るまで
真っ赤に燃えた
夜が明ければ
思い出は
薄い水色泪色
だから
あの夜を
嘘に
しないで
嘘に
しないで
真っ赤な糸が
プツンと切れて
夕暮れは
薄い水色泪色
ああ
明日から
嘘も
つけない
嘘も
つけない