もう
この季節も
終わりだねと
君がふいにつぶやく
ああ何気なくて
優しすぎるから
奥歯かんだ
ねえ
繋がりとか
運命とか
そんなものを
捨てたら
もっと自由に
この空飛べるのかな
教えてよ
いつか交わした約束
目指す場所は高く
日常の
騒がしさと
戯れるけど
君のために強くなる
今気付いた欠片
手放して
しまわないように
だけど今は
こっち見ないで
濡れた頬
夕日が乾かすまで
もう放っといてと
強がるのは
君の悪い
癖だね
そう言って肩を
小突いた笑顔に
瞳伏せた
ねえ
僕が書いた
あらすじなど
子供過ぎて
ちっぽけで
真実を知れば
脆く崩れるのだろう
それでもさ
暮れる空に夢見てる
思う時は長く
日常の
すれ違いで
千切れそうでも
君はもっと強くなる
風に乗る言霊
今はただ
追いかけてるんだ
だけど今日は
少し寒くて
繋いだ君の手
解けないよ
今はまだ
知らない道の途中で
出会いを繰り返す
日常の喧噪さえ
愛おしいけど
君の声が遠くなる
その瞬間僕が
心から
笑ってますように
小さな願い
強く結んで
いつも通り横顔を
見ていた
振り返る君が今
笑った