絶望の螺旋の中
求める術も知らずに
美しき白昼夢
終わりへと
眩しく揺らめいた
体中をむしばむ
冷たい月の影へと
その声に導かれて
ただ応えたいと
思った
どこまで行っても
何も掴めずに
快楽の闇へ
手を伸ばした
偽りだと
分かっていても
この世界で
ただ生きてた
丘を越えて
彼方へなどもう
行けない
それなら
どこへ行くの
できることは
一つだけ
生きることを
決めたあの日
悲しみは色をもてず
背徳の音に
満ちていた
大切なものを
守るそのために
選んだこの道
求めないで
もし
この躰じゃなければ
何もかもが
違っていたの
丘を越えた
その先じゃない今
すべては
朽ち果て
滅びるだけ
偽りだと
分かっていても
この世界で
生きたかったんだ
穢れきった
この手を捨てたら
さよなら
すべては赤に染まる