シーズンまで
待ちきれずに
海に来た
人影のない
5月の砂浜
波打ち際
指の先で
触れてみた
声上げるほど
まだ冷たかった
あなたは近くで
笑ってる
ジーンズのポケット
両手を入れて
君は
せっかちすぎるよと
あきれているけど
ちゃんと
わけがある
真夏の恋の予約を
させてよ
早くしないと
混み合ってしまう
だから
あなたと二人で
下見したかったの
最高に素敵な
キスポジション
水平線交わってる
空と海
サーファーたちが
波を独り占め
スニーカーを
ここで脱いで
走りたい
素足になったら
風邪をひいちゃうね
映画を観たいと
言っている
時計を気にする
ふりをしながら
梅雨が
明けたら来ようよと
私の隣で
ポツリ
つぶやいた
真夏の恋の準備を
させてよ
流行りの水着も
買いに行かなくちゃ
どこに太陽沈むか
見ておきたかったの
夕焼けがキレイな
キスポジション
真夏の恋の予約を
させてよ
早くしないと
混み合ってしまう
だから
あなたと二人で
下見したかったの
最高に素敵な
キスポジション