この手によせる
袱紗朱の色
この目ひらいて
その顔見れば
翼束ねて
波濤を超えてあげる
指を絡めて
抱きしめたなら
炎の海も怖くはないの
翼を放ち
戦の空へ駆ける
私とあなた
射掛ければそう
朧月夜がきれいね
今夜の勝負は
退くに退けない
譲れはしない
女心よねえ
胸秘めた想い一つ
いいのよこのまま
心が残るのなら
海向かい願い一つ
百万石の
誇りよ加賀岬
この指ふれた
ゆがけ温もり
心残してその先見れば
翼畳んで
港に向かい還る
見敵必殺心情なれど
心の隙も
見せたくないの
若鶴達も
戦の海へ疾る
一の矢二の矢
射掛ければそう
鎧袖一触けれども
今度の勝負は
油断できない
できるはずない
女心よねえ
胸秘めた想い一つ
いいのよこのまま
何かが残るのなら
赤城の山に願い一つ
百万石の
祈りよ加賀岬
私とあなた
射掛ければほら
桜吹雪がきれいね
今夜の勝負は
退くに退けない
譲れはしない
女心よねえ
胸秘めた願い一つ
いいのよこのまま
心が残るのなら
忘れない思い一つ
百万石の
誇りよ加賀岬