昔のキャバレー
葉巻の煙
紫のドレスで席に着く
うんざりするような
高飛車な客
ペトリュスを開けても
笑顔は偽り
耳元で
ささやかれる前に
今夜のハンティングを
そろそろ
始めましょうか
おじさんおじさん
こちらへ
愛のゲーム
哀愁のプラスが
響き渡る
愛したその人は
あのパンドマン
こっちの方見ながら
ペットを吹く
悲しいソロパート
働く指先
昨日の夜を覚てる
黒服たちにも
チップを弾む
大物を気取った
嫌な奴
指名をされても
嬉しくもない
本当の名前は
化粧で隠すわ
みらーボールが
回り初めて
ホールに誘われたら
無下に断れないわ
おじさんおじさん
こちらへ
よそよそしく
哀愁のブラスが
胸に迫る
ちらりと目をやった
あのバンドマン
頬を膨らませて
夢を吹く
あいを叫ぶように
濡らす唇
昨日の夜を覚てる
誰も知らない
二人の秘密
なんてせクシーな音色
今夜はそう特別に
おじさんおじさん
くたばれ
あの人のもの
哀愁のプラスが
響き渡る
愛したその人は
あのパンドマン
こっちの方見ながら
ペットを吹く
悲しいソロパート
働く指先
昨日の夜を覚てる