宵闇を切り裂いて
夜汽車は速度を
上げて空へと
たなびく白煙は
どこまでも
夢をのせて
走ってるんだと
ママは教えてくれたの
今ここからが
始まりだから
汽笛鳴らして
星の海まで
レールのない
旅の幕開けだ
わたしは何故
此処にいるの
正体不明の孤独に
苛まれたなら
いつの間にか
夜空を見上げていた
ひとは些細な
ことと云う
大人になれば
解るかもしれないけど
誰も解決法を
口にしない
セカイの裏側
ココロの内側は
どちらが深いのか
誰が教えてくれる
夜と星の間にきっと
求めてた
答えがあるから
希望と不安を携え
宙の果てまで奔るよ
わたしは何処へ
行くのだろう
大地を踏み
しめたちっぽけな存在
自分の座標なんて
解らないよ
ひとは幼いからと云う
大人になれば
解るかもしれないけど
誰も自分の位置を
口にしない
シリウスのおわり
スピカのはじまりを
一体誰が観測できる
というのだろう
ねぇ
宵と朝の間を抜け
駆けていく
星の海の中
戸惑いは
ゆめへと変わり
果てなく拡がっていく
回顧蝶がわたしを誘う
新しい始まりの予感
高鳴っていく鼓動
次の駅が待ち遠しい
ほしの光を追えば
数多の記憶に触れて
旅を続けられるはず
もっとその先を
見せてよ
闇と風を切って
誰も知らない
ほしを目掛け
幼いココロは
ひらかれてく
自らの座標を
手探りで手繰る
夜と星の中
求めてた
答えがあるから
希望と不安を携え
宙の果てまで奔って
今彼方へと