理由もなく不安抱いて
夜が来るたび
思考の旅へ
足掻くも掻く恨んで
泣いて装う被害癖
栄誉な四時が鳴る
戻らないで嘆願も
甲斐なく耽溺の
対価が咲く
愛想なく再走の
合図昨日の亡霊が
放つ号令に塞ぐ
月が嗤い自尊の
間隙照らす
眼前の糸を
勧善の意図に酌み
続々と拍動の
昂揚を感じ
徐々に頭上に拝す
安堵した途端俯瞰して
悲観覚醒してshut down
澱む問うどうにかして
僕を生かして
熱情の蓋して劣情に
浸した奥底
蔓延る悪臭は否
左手に頼る手は
幾つまででも
連れて見せると言え
いっそ灰になったって
怠惰より愛せ耐えて
吐いた曖昧ない自分
暗中模索
同情の楼閣は砂上に
建つ巧妙な詐称に
遭う不可視電波に舞う
美意識に軋み
不気味な既視感
必死に取り留めない
視線を断つ
光射す兆し
光明の包容力を要
と言おうと
朗々と饒舌に
性善説の演説なさる
方々の標榜など無用の
長無法の法有象無象の
業を捨て発つ
澱む層濾過して
欲を活かして
煽情に立って
肺満たして
奥底蠢く本性は是
左手に頼るては
幾つまででも
連れて見せると言え
いっそ灰になったって
構わない嘗て成す術
泣く泣いたひが
募り芽吹いた
華それを今
彩度あげは
僕の根に繋いだ
愛せ耐えて吐いた
曖昧な美談