潮の満ち引き
生まれた生命が
手さぐりで
君を探している
揺れるプリズム
差し込む月光が
透き通る
心を蒼白く
照らす
寄せては
帰る波に
身を委ねて
君の海
たゆたいながら
そっと
海月のように
眠りたい
水面に
浮かぶ丸い
月の夜に
煌めきが
解き放される
気持ち
どうか
気づいて欲しい
遠い
追憶
確かな
心音で
懐かしい
声に耳を澄ます
深い
水底
見上げた
空には
瞬いた
世界が滲んでる
愛しさ
溢れだした
雫抱いて
君の海
溶けてゆきたい
今夜
海月のように
穏やかに
見果てぬ
この世界の
どこにいても
惹かれてく
見えない引力感じ
導かれる運命
両手を広げた水平線
沈む月を受け
止めていくよ
光帯びた
産声の
愛を迎えて
寄せては
帰る波に
身を委ねて
君の海
たゆたいながら
そっと
海月のように
眠りたい
ゆっくり
近づいた
光に召され
息づいた
温みも
まどろんだ
吐息も
夢の中へ
消えないように
祈りを捧げながら
君を思う