屋根の上に腰かけ
流れ星を待っている
散歩中の
サビ猫も
おいでよ
大人にはなりきれず
まだ折り合い
つかなくて
尖らせた口
夜露にも
叱られてくしゃみを
くしゅん
涡巻くくもの
淡い光
導く
それほど
独りじゃないらしいよ
ぼくらは
遠く瞬く
あのビルの
誘導灯に
願いをかけたの
無理めなぶん
ドリョクで
埋め合わせて
叶えましょう
木々を騒がす
つむじ風
世界は見えない
ものばかりだけど
だけどほらね
こころ高く
巻き上げる
ヨロコビノネイロヲ
カンパネラウタウヨ
ウマレテキテ
ヨカッタ
オモエルマデ
イキナサイ
星を結んで
勝手に決めた
星座の
名前をつぶやくたびに
希望の灯り
胸に点るから
ねえ
ほんの隣の
月からも
俯瞰したなら
全てはささいで
迷うほどの
時間は残されては
ないのかも
あした笑って
この私のままで
ゆける
いちばん遠くへ
たどりつくように