帰りの時間には
日が暮れる様に
なって
そんな季節に
なったんだ
そんな月日が
経ったんだ
なにも変わらない
坂道と路面電車
繋いだ手の感覚
それ以外
覚えてる
いつかこうやって
並んで歩いた時から
知らずに
恋してたんだ
ああ夏の終わりに
伝えそびれた
幾つもの
言葉や想いは
ねえ不思議なもので
キスのひとつに
敵わない
魔法に
かかったように
どうかずっと二人で
いられたらいいな
ぎこちないなりにも
正直でいようとして
下手な感情表現で
迷子になる程だから
傍にいられる事が
どれほど
大事件かって
微かでも伝われば
いいんだ
瞬く間に
時は彼方へ
優しさの瞬間を
記憶に焼き付けて
ああ夏の終わりに
星に預けた
幾つもの
願いや想いは
ねえ不思議なもので
キスのひとつで
全てが一度に
叶うみたいだ
どうかずっと二人で
渚は夜空を映して
群青
終わらない夢より
今はただ隣の
君を見ていたいよ
ああ夏の終わりに
君と恋して
そぞろに
見上げた花火は
ねえ不思議なもので
キスのひとつで
何度も何度も輝くよ
どうかずっと二人で
小さな祈りは
朝焼けの方へと