ここには世界があり
言葉だけが残る
幾千億の時を
経て綴り
書き起こす
この町は凍りつき
なにもかも朽ち果て
僅かにちら
つく灯り消し
深い眠りへ
僕らは
目覚め繰り返す
残された言葉たち
その生まれた
意味を探し
答え求めながら
仰ぐ遥か彼方に
白くまたたく輝きは
かつてその名を
星と呼ばれていた
暗がりを照らす道標
世界の向こう側に
浮かぶ
きらめく島々に
かつて重ねた
言葉の意味を知る
記録読み返しながら
果てのない空を
見つめていたよ
ここには全てがなく
僕たちだけがある
時間という
感覚さえも
忘れ去られて
繰り返す空
星々のまたたきを
追いかけて
やがて僕ら
その最後の
答え辿り着くよ
世界が凍てつく
その前に
人々たちは
全ての言葉
僕たちに委ね託した
仰ぐ遥か彼方に
白くまたたく輝きは
かつてその名を
星と呼ばれていた
暗がりを
照らす道標
世界の向こう側に
浮かぶ
無限の虚空へと
帆に風を浴び
波間すべるように
ゆっくりと
進んで行く
ほしの夢紡ぐ
命を乗せて