初めて貴方と
出会ったのは
箱ばかりの
小さな6畳間
メガネ越しの
貴方の瞳は
キラキラ輝いてた
それから一ヶ月
朝から晩まで二人きり
生きる世界が違う
こんなわたしに
貴方は
優しくしてくれた
ごめんね
画面から出れないの
私は2次元の女の子
どんなに気持ちが
高ぶっても
貴方に触れられない
ごめんね
本音が口に
出せないの
私は2次元の女の子
決められた
台詞通りにしか
貴方と会話出来ない
でも伝えたいの
この気持ち
出会ってくれて
ホントにありがとう
初めて貴方に
恋したのは
パソコンの中の
セーブデータ
他の娘に浮気
とかしないで
私だけを
見ててくれた
あれから一ヶ月
貴方が箱から
取り出した
インストールし始めた
別のゲームに
貴方の気持ちは
移ってた
そうよね
ゲームには
終わりがあるの
私は2次元の女の子
どんなに貴方が
恋しくても
飽きられたら
すぐ終わり
ごめんね
ホント夢を見てるの
私は2次元の女の子
貴方との幸せを
ちょっぴり
外で感じてみたかった
でも覚えていてね
私の事を
愛してくれて
ホントにありがとう