息をするように
近づいて
鼻の先すぐで
笑い合う
だけど本当に
欲しいもの
それはそれは
儚いまぼろし
ここにはない
どこにもない
シアワセなんて
こじ開けて覗かせて
閉じてくソロウ
そんな言葉を聞きた
いんじゃない
ズルい
卑怯なほど澄んだ笑顔
あなたの寂しさを
私が抱き留めて
海の底に
沈めばいいと
歪んだ願いが支
配してゆく呼吸
生きていて
欲しいだけだよ
この声と
同じように
痛みもさぁ
消えてしまえ
それが今
叶うのなら
怖いものなんてない
これで終わり
これで終わりなの
我慢するだけの
優しさが
激しい想いを
かき乱す
ふぞろいなふたり
寄り添って
感傷的な
夢を見てたね
苦いほど甘すぎる
過ぎた時間が
近すぎて遠ざける
つらい二律ジレンマ
側にいる
理由になるなら
誰かの代わりでも
かまわない
あなたの悲しみが
私を突き刺して
息も絶えて
しまえばいいと
行き止まりの願い
を飲み込んだ吐息
言葉
じゃ届かないでしょう
長い夜
星たちを
越えて今
出逢ったのに
それさえも
泡になる
つかめない想い
未完成な
魔法が解けてく
この涙が海に
海が氷になり
粉々に散って
しまえるまで
愛しさに溺れて
沈んでゆく前に
そう決めたハズなのに
あなたの寂しさを
私が抱き留めて
海の底に
沈めばいいと
あなたの悲しみが
私を突き刺して
息も絶えて
しまえばいい
その涙ぬぐうように
冷えた手が
頬に触れた
重なれば
あたたかく
強く響いてく
呪いのような
魔法は解けたの