少女が生を
受けた日に女の才能
は芽生えていた
どんなに今日が
忙しく誘い掛けようと
おぼこのまま
白い歯を零した
ついに自由を知って
君はあえかな根無し草
なみだに暮れたら
仕合せの合図さ
最期にはきっと僕ら
横たわろうエデンの園
東へ西へ
どこにだって
行けるんだ
僕らなんにも
知らないの
互いを危ぶむほど
現も夢も
正しく見たければ
目を瞑ってご覧ほら
世界が見えるだろう
それがすべてさ
少女はほんの
一夏で女になって
髪を解いた
どんなに今日が
眩しく笑い掛けようと
虚ろなまま
溜め息を吐いた
もっと不幸を知って
僕の所為で噫草臥れて
いかりに震えたら
仕合せの合図さ
最期にはきっと僕ら
知恵の実を
造り出そうよ
南へ北へ
どこでだって
生きるんだ
僕らどうにか
知り合うの
命が引き合うから
誠か嘘か
調べてみたければ
目を瞑ってご覧ほら
未来が見えるだろう
それがすべてさ
本当に欲しいものが
目立って
売込まれている
訳無いだろう
東へ西へ
南へ北へ
どこにだって
行けるんだ
僕らはいつも
思い通りの
いまを闊歩
して居るんだ
光も闇も
どちらも受け
容れるんだ
僕らはいつか
泣き止んで
命を引き継ぐだろう
それがすべてさ
現も夢も
正しく見たければ
目を瞑ってご覧ほら
世界が見えるだろう
それがすべてさ