夢ひとつ
ひそかに生まれてた
眼差しが
私射抜いた
瞬間に
あたたかい
掌魔法のように
戒めに
閉ざされていた
心開いた
誰も名づけない花に
そっと話しかけた人
貴方には見ててほしい
夜明け前の光
蕾はほどけてゆく
こんな小さな
私のカケラ
触れ合って
溶け合って
満ちていく
桜色した
淡いこの恋
いつか愛に育つまで
悲しみの
定めが待つのなら
世界ごと
未来を変えて
あげるから
美しい
詩人の言葉より
何気ない
微笑みそれが
私の寄す処
誰も傷つかないように
ひとり痛み抱いた人
貴方のために生きたい
純白のドレス着て
奏でよう永遠の誓い
無邪気なときは
過ぎ去って今
想うまま希うまま
身を焦がす
求めることを
止められぬ愛
いつか恋を越えるまで
誰も名づけない花に
誇る理由くれた人
貴方には生きてほしい
強い風にもしもこの花
散ったとして
ほんの微かな
希望のありか
私から貴方へと
伝えてく
不器用な恋も
歪な愛も
すべて砂に還るけど
尽きぬ未来
見えるから