モニター越しに
いのちをなぞる
邂逅はあてどなく
いまどこに
たゆたう言葉
誰かのしるし
悲しみの痕跡は
ただそこに
波がさらう
生者の夢に
消えたあかりを灯す
救い難い
子供のような
無邪気さだけで
きみが望むのなら
それでもぼくは
果てぬ闇の
彼方までも
手をのばす
いつだって
こたえは脆く
静寂の中
知ることは
死ぬことだ
何故なのに
瞼を閉じて
明日を促し
やり過ごす
ことだって
できるのに
砂に埋まる
何億粒に
たったひとつを探す
光はまだ
眠っただけと
愿いをこめて
どんな結末なら
報われるのか
真実など
必要かい
本当に
だけどきみが
望むのなら
それでもぼくは
果てぬ闇の
彼方までも
手をのばす
いつだって