いろはにほへと
ちりぬるを
わかよたれそ
つねならむ
此処は桃源郷眼綴じ
蹲る
見ず言わず聞かず
触れず感じず
夢心地
首を垂れて今際を待つ
私は既に枯れた躯
縫い合わせた
蕾を断末魔で
切り裂けば
花の色は目が眩む悲鳴
命紡ぐかの様に叫ぶ
昨の影が手招きする
私に搦み付く虚ろ
振り払えば立ち
眩む痛み
然れど明に
手を伸ばし叫ぶ
夢に触れれば儚い
現に触れれば慥か
いろはにほ
へとちりぬるを
わかよたれそ
つねならむ
うゐのおく
やまけふこえて
あさきゆめみし
両の手が眼を覆い
暗い暗いと嘆いて
憐れみに
腐るその様
夢見がちな滑稽と
首を垂れて今際を待つ
私は既に枯れた躯
啄まれる痛みが
引き摺り回すのは
現なり
泣き喚き白に染まる
透明然れど其れは極彩
私はただ私で在れ
未だに搦み付く虚ろ
振り返れば
無色の甘い蜜
酔えば
まやかし心は満つ
夢に触れれば儚い
現に触れれば慥か
咲けば枯れて
散って朽ちて
終わる命
花が開き
その時を刻む月夜
生ける屍と化すのか
死すまで生を叫ぶか
風に揺れ夢撫でるか
風に揺れ現撫でるか
花の色は目が眩む悲鳴
命紡ぐかの様に叫ぶ
昨の影が手招きする
私に搦み付く虚ろ
振り払えば立ち
眩む痛み
然れど明に
手を伸ばし叫ぶ
夢に触れれば儚い
現に触れれば慥か
いろはにほ
へとちりぬるを
わかよたれそ
つねならむ
うゐのおく
やまけふこえて
あさきゆめみし
ゑひもせす