甘い誘惑
甘いお菓子
詰め込んだままで
月明かりさす
森を彷徨う
支配する者
される者と
駆け引きの罠に
抜け出せなくて
夢と幻想
ああ
触れてみたい唇
悪魔のささやき
振り払うように
僕の心に
闇が落ち沈んでゆく
輝く宝石眩しく輝く
抗うことも
従うも偽りだから
鳥籠のなか
翔べない鳥
うるませた瞳
たったひとつの
生きる証と
ふたつの顔に
宿る思い
歪んだ現実
狭間に咲いた
真実の花
ああ
触れていたい
この頬
悪魔の囁き
受け入れたならば
僕の心は
導かれ引き返せない
輝く貴方は
優しく微笑む
そしてお菓子を
せがむように
ウインクした
Ticktack
早く
ticktack
食べて
Ticktack
それは
魔女の誘惑
Ticktack
やめて
ticktack
今は
Ticktack
いつか
夜が明けるまで
絡み合う糸は
いつも複雑で
悪戯にまた
締め付ける人形のよう
僕はその糸を
愛おしく見つめ
何もなかったように
たやすく断ち切る
自由を求めて
もうお菓子なんて
いらないさ
道標はこの胸にある