Like lilac
lil' lilac
Like lilac
lil lilac
uh ah
四季の移り変わりを
楽しむことも
できないと
嘆いている間に
時は流れ
モノクロの背景が
色付くことは
起こらぬと
思えたときに
聴こえてきた調べ
心の奥底では
無意識なるままに
春にしか
咲かないものと思い
揺れて浮かぶ戸惑い
この手に咲くのは
紫のライラック
まだ春は先遠くに
狂い咲きの迷い子
あなたのせいだと
花を消せるのなら
この曇り空彼方に
沈みゆく陽が唄う
冬が来ると
Like lilac
lil lilac
uh ah
過去の気の移ろいを
悔やんでいても
ままにある潮の
満ち引きのような
ものだから
十六夜の狂騒に
振り回されて
かなわぬと
憂えたときに
囁かれた言葉
視界の片隅では
淡く霞んでいる
春が終わる頃に
散って枯れて融ける
彩の歓び
その手に在るのは
紫のライラック
もう春はそう次第に
散らず残る未練を
芽生えの痛みを
忘れられるのなら
この浮雲の彼方で
陽を隠す月描く
夏が来ると
心に咲くのは
紫のライラック
ねえ四季は
そう迷わず
止まらず
進む強さを
この手に咲くのは
紫のライラック
もう刻はそう近くに
冬を越えた強さを
あなたのおかげと
花を憶えるなら
この青空の彼方に
昇りゆく陽が唄う
春が来ると
Like lilac
lil' lilac