ミラーが映し出す幻を
気にしながら
いつの間にか速度上げてるのさ
どこへ行ってもいいと
言われると
半端な願望には標識も全部灰色だ
炎の揺らめき
今宵も夢を描く
あなたの筆先
渇いていませんか
青い空が見えぬなら
青い傘広げて
いいじゃないか
キャンバスは君のもの
白い旗はあきらめた時に
だけかざすの
今は真っ赤に誘う闘牛士のように
カラーも色あせる
蛍光灯のおと
白黒のチェスボードの上で
君に出会った
僕らは一時
迷いながら寄り添って
あれから一月
憶えていますか
オレンジ色の
夕日を隣で見てるだけで
よかったのにな
口は災いの元
黒い服は
死者に祈る時にだけ着るの
わざと真っ赤に
残したルージュの痕
もう自分には
夢の無い絵しか描けないと
言うなら
塗り漬してよ
キャンバスを何度でも
白い旗は
あきらめた時にだけかざすの
今の私はあなたの知らない色