月は色褪せ
貝殻のように笑う
夜明け前の空がもう
紫に変わる頃
寄り添うような
君と僕の心に
生まれたばかりの
恋は
音も無く動くだす
やがて溢れ出す
光に君は頬染めて
変わりゆく空は
刹那に輝く
両手広げて
かざした手の
ひらから
こぼれ落ちる
光すくって
始まりの朝
僕らが見つけたもの
いつか思い
出に変わるまで
抱きしめて
離さないよ
触れ合う肩の
温もりは優しくて
吐く息も白く君を
そっと
抱き寄せてみた
霞んだ空と
風が
引き寄せるように
偶然に出会う二人
必然に愛し合う
始まりはいつも
ささやかな
思いに揺れ
変わりゆく空に
思いを重ねて
心開いて
紅く染まる空から
浮かび上がる
光求めて
歩き始めた
僕らの道はいつか
遠い楽園と続いてる
変わりゆく
空の果てに
流れゆく時は
何もかも変えるけど
君を思う気持ちは
変わらないよ
両手広げて
かざしたての
ひらから
こぼれ落ちる
光すくって
始まりの朝
僕らが見つけたもの
いつか思い
出に変わるまで
抱きしめて
離さないよ